愛する殿方の前ではいつでも綺麗でいたいの。
ソレが乙女心ってモンじゃない?
やっぱり永遠の夢はオヨメサンですもの。
華やかなレースのヴェールに純白のドレス。
考えただけでゾクゾクしちゃうv
・・・・・あら?どうしたのぼっちゃん?閣下まで?
顔色が悪くってよ?寒い?アライヤダ!風邪?!
ちょっとぉー誰か軍曹殿呼んできてぇー?
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うららかな春の陽気に誘われて、執務室の仕事を半ば強引に気分転換とばかりに切り上げ
しつこくも婚約者だと言い張るわがままプー王子と共に、中庭へお茶をしにきた。
良く手入れのされた中庭の中心に進むと、
ソレ は、いた。
「・・・・グリ江ちゃん?」
「・・・・何をやってるんだヨザック。」
困惑気味の少年ズ(1人の実年齢はさておき)の視線に気づいたのかにっこり笑って
何処で仕入れたのか(考えて気づきたくなかったと後悔しつつ)純白のドレスに身を包んだ彼は、
両手でブーケを持ち口元を隠しつつ上目遣いでかわいらしく言い放つ。
「ヒ☆ミ☆ツ」
・・・・・。
『エンギワルー』
「うっわー破壊力抜群。ちょっと遠い世界に逝きかけたよ俺。」
「今度は何を企んでるんだ?あの赤い悪魔は?」
「そこー、こそこそ喋らなーい。ちょーかんじわるいーぃ。」
「ギャル語まで?!グリ江ちゃんどんどんスキルUP?!」
「何なんだその格好は?まるで、」
「まるで?♪」
無邪気に尋ねられ、すっかりペースを乱されたのか「うぐっ。。」と口ごもるわがままプー。
「花嫁さん?」
「正ー解ー☆流石陛下♪」
「馬鹿にされてるとしか思えないんですけど・・・・。何?今度の任務って結婚式会場?
昔あった映画みたいに花嫁が昔の男と逃げちゃうってやつ?」
「えいがが何なのかわかりませんけどねvこれは仕事じゃないわよん♪」
「傍迷惑な趣味か。」
「閣下とは今後じっくり話し合う必要がありそうねv」
うーふーふーとその見事な上腕二等筋を見せつけじりじりと迫る花嫁。
すばやく有利の背に隠れ低く威嚇するわがままプー。
間に挟まれ、ナンカモウイヤダと遠くを眺め呟く魔王。
ふと視線が止まる。
「あ、コンラッド。」
3人が見やった先、丁度中庭の入口付近にウェラー卿コンラートがいた。
此方の視線に気づいたのか軽く手を上げいつものように爽やかな笑みで近づいてくる。
「ねぇ陛下?」
「ん?どしたグリ江ちゃん?」
「グリ江変じゃない?!綺麗?!」
「綺麗かと言われれば綺麗になってるけど、変かと言われればすっごく変だけど・・・。」
「変なのはいつもの事だろう?何を今更。」
「ヨッシャァっ!じゃっ!グリ江いっきまーす!!」
最後まで聞かないうちにドレスの裾をガッシ!と掴んで、
此方へ向かってくるウェラー卿に向かって猛ダッシュ。
流石にただ事ではない雰囲気を察したのか、ウェラー卿も身構える。
「隊長ぉー!!!」
「ヨザック??」
がしっっと飛びつきとどめの一言。
「幸せにしてねv」
天気は快晴。うららかな春の陽気。頭の中ではウェディングベルが鳴り響く。
魔王とプー王子は優雅に空飛ぶ鳥に2人の幸せを祈った。
『エンギワルー』
合掌。
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―ヨザコンです。誰が何と言おうとヨザコンです。(限界)
コンラッドが一言しか喋ってないって事実はこの際無いんですよ。
ホラ、何かいっぱい喋ってる気になってきたでしょう?(暗示)
お礼の貢物にもなりゃしない。。ある意味次男イジメ。
次男を幸せにしてあげてください。
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はっぴーさまーうぇでぃんぐ〜Let's get mariried〜