夢だ。

いつもの。

ルカ。ずっと傍にいて、守ってくれた。大切な、今は、もう、いない、大事な人。

一緒に逝く事ができなくて、死ぬのが怖くて、そんな自分が許せなくて、

怖イ、悲シイ、切ナイ、寂シイ、苦シイ、重い・・・・

・・・?重い?

夢見の悪さと息苦しさで目が覚めると、自分の腹の上に馬乗りに座っている
現在の同居人の姿。

「何してんだ、ショウ?」
寝ぼけたままの掠れた声で尋ねるが反応がない。
(酔ってやがる・・・・。)
嘆息し両肘で上半身を支えながら身を起こす。
「だぁぁぁあもぉ重い!退けろ!」
「何の夢?」

てっきり酔っ払って帰ってきて目を開けたまま寝てるのかと思っていたので
質問の意味が一瞬わからず両肘で上半身を支えた状態で止まる
「・・・・酔ってんのかぁ?」
「ねぇ?誰の夢?」
「・・・るせぇよ、さっさと退けろ酔っ払い。重い。」
「ヤダ。」
「・・・・(コイツハ)。」

酒は弱い方ではない。寧ろザルだ。そのザルがこの状態ということは、
(どれだけ飲んだんだ?)
おそらく一緒に飲んだであろう人間に次会うときは文句の1つも言ってやらねばなるまい。
一向に退けようとしない同居人の肩を掴んで退かせようと試みるが、中途半端な姿勢の為
思うように力が入らない。
「ショーウ、いい加減に・」

最後まで言わないうちに、落ちてきた唇にさえぎられる。
触れる直前に何事かを呟いて、空気振動で伝わったソレに思考回路は一旦停止させられる羽目となり
甘んじて受けた口づけは角度を変えて深くなり、吐息までも奪われる
息苦しさに顔を背けると、そのまま首筋に噛みつかれた。
噛み付いたままきつく吸われ、日に焼けていない白い首筋に紅い刻印が残る。

『ケイの血吸ったら、おれもヴァンパイアになれる?』

昔、ショウがまだガキだったころに聞かれた素朴な疑問。
なれるわけねーだろと鼻で笑ってあしらったあの頃。

(・・・まだ、諦めてなかったのか。)

軽い衝撃事項に眩暈を覚えつつ、未だ不穏な動きを繰り返す手が下に移動したところで我にかえる。
「・・・・。」




「ん、・・・・あ゛ぁー」
目覚めはサイアク。日の光が入らない部屋の中では今が朝なのか・昼なのか・夜なのかすらわからない
(昨日は、・・・・・・・・・トシと孫と、・・・・・・・・・ああ結構飲んだなぁ。・・・・?)
二日酔いの頭痛とは別に、腹部に痛みを覚える。
「・・・?」
「起きたかー?もう昼過ぎてんぞ、さっさと食料と酒買って来い。」
「〜〜〜ケイぃ、声大きいぃぃ〜」
「知るか。オラ、ビールがコレで最後なんだよ、さっさと行って来い。」
「あー、、?・・・ケイ?」
「あぁん?!」
「何か、腹、痛い。」
「ああ、そりゃ下痢だ、下痢。正●丸でも飲んでろ。」
投げ渡された●露丸片手にベットの上で首を傾げつつ、尋ねる。

「?珍しい、ハイネックの服なんて持ってたっけ?」
「・・・いいから、早く買って来い。」






                                
―ねぇ、俺もヴァンパイアにしてよ。

願いは、聞かなかった。ことにした。



Kei嬢からのリクは生ぬるーくだったはず・・・・・・・おかしいな?
タイトルはKei嬢のお気に入りのアレから。浮かばなかったとか言わないように(自爆)
1100hitアリガトウゴザイマシタ!!

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