Life


一番、ウソツキなのは 誰?


28にもなれば、その手の話は誰も触れなくなる。


「最近どうよ?」

「いやー、そんなやって聞いてくれんの主任だけですよぉー?有難いなぁ。」

「茶化せるだけの余裕があるなら大丈夫だな。」

「いやいや、聞きましょうよ。ソコは。」

「愚痴なら彼氏に聞いてもらえ。」

「話ふったの主任のくせに。で、仕事に持ち込むなデショ?」

「当たり前だろ?お前にまでそんな初歩的な事まで言わんといかんのか俺は。」

「私にまで、って…、苦労してんすね主任。」

「…聞いてくれるか。」

「嫌ですよ。」


嫌だと言っているにも関らず、堰を切ったように話し出す。
どうやら澱んでるのは自分だけではないらしい。

それがなぁー何が苦労するって女同士の職場だろう?だの、
オッサン1人で板ばさみだってどうしろって言うんだろうな上は?、て言われてもねぇ。

寧ろ悩ませてる女子の1人でもありますし。思いっきり別部署ですが。


温くなった缶ビールを煽りつつ聞くとも無しにお互い言いたいことだけを話す。
進む先は違っても、見ているものは違っても、戦うフィールドが重なっているから言える事だってある。
だからこれは、現状報告であって、泣き言じゃない。

これからどうしたいなんて聞かれても、こんなご時勢だし。方向転換するにもちょっとねー。って苦笑。

現状に満足してるなんて、口が裂けたって言えねぇけど生活かかってるからなぁ。と溜息。

諦めてる訳じゃないんですけどね。って取り繕って。

守りに入って何が悪い。頭下げて笑って上手くいくんなら安いもんだろ。は正論過ぎます。

頑張るだけじゃどうしようもないことだってあるよねー。って我に返って

人間だしなー。って言われたら、

そうですねー。って言うしかないじゃない。


「…主任、何で結婚したんスかぁあー!」

「絡むなうっとぉしい。イケメン☆だからに決まっとるだろうが。」




誰の為に・何の為に、  決めるのは自分。



泣いても笑っても明日はやってくるから。


生きていく。  ウソをついていく。




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