「世界はお前が思うほど、白黒はっきりしてる訳じゃないよ。」



呆れたように呟かれた声は聞こえないフリをして、目の前のグラスをあおった。



Twinkle Million Rendezvous





世の中、全てが思う通りのHAPPYENDを迎える事ができるなんて思っちゃいない。

納得がいかなくても、理不尽さも、事実と現実も、乗り越えても、受け入れても、

満足できるか、ではなく、

限られた状況下で満足する事。

自分を満足させる事。


諦める事ではなく、騙していく事でもなく



『あたしは、アンタみたいに強くない。』



頭の中でリフレインする台詞に眉を顰めて、見上げた寂しげな三日月を暖めるように息を吐く。


決断はいつでも、唐突で、

痛みを伴うソレを逃げる術がないから、




「…前にも、後にもひけないのよ。」




泣かない事が強さなら、笑う事は弱さだというのか?

呟いた声も、頭の中に浮んだ問いかけも、




月は何も答えず

ただその姿を雲へと隠した。




back

強いなんて誰が決めた?